上流工程・品質勉強会の感想

羽生さんを招いてSIerとは?について討論する勉強会。とてもいい企画でした、TDC is nice.

仙台で開催された上流工程・品質勉強会の感想です。


品質って何?~品質の目標の決め方と測り方~

ASTER:Association of Software Test EngineeRing智美塾の中の人による講演。

「品質とは何か」とのお題はなかなか深くは考えたことがなくて、非常に勉強になりました。なにより「品質を向上する方法」という本来であれば企業秘の情報を、オープンに共有するとりくみというのは、信じられないくらいに素晴らしい。品質について考えるコミュニティも続々と立ち上がっているようです。

・・・しらなかった。業界人の嗜みとして「品質作り込みガイド」「ESQR」は目を通しておきます。


約1時間で理解でき(たつもりになれ)る要件定義の肝~今そこにあるデスマーチの芽を刈り取れ~

アノ羽生章洋さんによる漫談!すばらしい内容でした。資料は公開いただけるとのことで、公開次第リンクします。

印象に残った言葉、たくさんありますが、個人的にハッとした言葉を並べてみます。

  • 要望→要求→要件を混同しない。要件とは契約
  • 提案=プロポーズ、契約=結婚。男女関係と同じ。いかに魅力的に、身の丈に合った、おたがい満足のいくものを提供できるか。
  • 要件定義は上流工程ではない。その前にうんざりするほど長い議論がお客さんの中で行われている。SIerが参加した時点で、要件定義は今すぐ詳細な項目定義をすべし。
  • 最初に定義するのは、システムから利用者へのアウトプット。なぜなら、利用者はそれをインプットして自分の仕事をするから。入力画面などはあと回しで良い。(特にこれは目からウロコだった。業務システムの本質)
  • ウォーターフォールが悪なのではない。曖昧なものを曖昧なまま次に進むのが悪。要件定義の段階で徹底的にお客さんとやりあうべし。
  • 辞書定義重要。新しい言葉が出現したら設計漏れを疑え

テクニカルなことからアティチュードに関する話まで、とても楽しくタメになり、要件定義が理解でき(たつもりになれ)ました。

なによりも、聴衆を楽しませて、自分の主張も通すこのプレゼンの空気自体が、すばらしかったなぁ。

SIerの"フロントSE"を自覚している人全員に聞いてもらいたい内容です。マジで。マジで。


パネルディスカッション

智美塾さん羽生さんを交えた仙台のSIerによるパネル。
テーマは、「なんでこんな勉強会がうまれたのか」「プロジェクト成功談・失敗談」「必要なエンジニアのスキル」など。

追:内容を文字に起こしてくれてた方がいました。
nigredoな日々 ~arcanum.jpの出張所~


私は以前は大きめのSIerにいたので、みなさんの事情・熱い思い・鬱憤は少しは理解できます。けど、今は自営でだいたい自己完結しているので、この手の話は傍観者にしかなれないなぁ・・・と感じながら、拝聴していました。


ちょっとだけ発言させていただいたのは、

 「SIerは技術ができて当然」というセリフを
 各人が何度もさりげなく言ったけど、
 それってなんか聞き捨てならない。

世の中のSIerってまさにその領域に辿りつくプロセスが確立できなくてあくせくしてるんじゃないのか?と思ったからでした。
それにたいしてもいろんな意見をお伺いできました。ありがとうございました。


すごく賛同できたのは、

 「要件定義の手法などは社内で伝承していたはず。
  でも実際できなくなっている。
  オープンな勉強会で共有するのはよいこと。」

本当にそのとおりで、日本SIerは、どうでもいいことを社外秘として死守するためにわざわざ莫大なエネルギーつかって、組織を硬直化する方向に働いている(それがダントツに良いものなら話は違うが)。
その社外秘の対象物がイノベーションなのか、ただのメソドロジーなのかは、そろそろちゃんと判断して公開するもの・捨てるものを選択しないとダメなんじゃない?


懇親会

なんと羽生さんがウチのブログを知っていてくれたことがとてもうれしかったです。ブログとかでバックボーンが理解できる相手だと、初対面でも話が弾みますね。ブログ is nice.

呼び出されて対面に座らせていただいたら、ガンダムとシステム開発の関係について、の話が延々とループしはじめたので、かるく無視させていただきました。(あ、ナウシカは全巻読みます!)

しかし「t-wadaはオレの弟子」と言い切られたので、ただでさえ雲の上の存在:t-wadaの師匠となるとどんだけすごい人なんだあんたは!

しかしそんな大物の片鱗をつゆもみせない、真の大物。

そんな羽生さんに議論(あわよくば説教)で食ってかかる女子がいたり、なかなか見ごたえのある飲み会でした。



・・良い機会なので属国山形のしがない自営業者として直訴する。

仙台のSIerの人たち、東北のIT産業リーダーを自覚しているのなら、
もっともっともっともっとリードして、いっぱいいっぱいいっぱいしゃべっていただきたい。

東京もんなんぞにゃ返り討ちくらわしてやれよ。


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