仙台で開催された上流工程・品質勉強会の感想です。
ASTER:Association of Software Test EngineeRingの智美塾の中の人による講演。
「品質とは何か」とのお題はなかなか深くは考えたことがなくて、非常に勉強になりました。なにより「品質を向上する方法」という本来であれば企業秘の情報を、オープンに共有するとりくみというのは、信じられないくらいに素晴らしい。品質について考えるコミュニティも続々と立ち上がっているようです。
・・・しらなかった。業界人の嗜みとして「品質作り込みガイド」「ESQR」は目を通しておきます。
アノ羽生章洋さんによる漫談!すばらしい内容でした。資料は公開いただけるとのことで、公開次第リンクします。
印象に残った言葉、たくさんありますが、個人的にハッとした言葉を並べてみます。
テクニカルなことからアティチュードに関する話まで、とても楽しくタメになり、要件定義が理解でき(たつもりになれ)ました。
なによりも、聴衆を楽しませて、自分の主張も通すこのプレゼンの空気自体が、すばらしかったなぁ。
SIerの"フロントSE"を自覚している人全員に聞いてもらいたい内容です。マジで。マジで。
智美塾さん羽生さんを交えた仙台のSIerによるパネル。
テーマは、「なんでこんな勉強会がうまれたのか」「プロジェクト成功談・失敗談」「必要なエンジニアのスキル」など。
追:内容を文字に起こしてくれてた方がいました。
nigredoな日々 ~arcanum.jpの出張所~
私は以前は大きめのSIerにいたので、みなさんの事情・熱い思い・鬱憤は少しは理解できます。けど、今は自営でだいたい自己完結しているので、この手の話は傍観者にしかなれないなぁ・・・と感じながら、拝聴していました。
ちょっとだけ発言させていただいたのは、
世の中のSIerってまさにその領域に辿りつくプロセスが確立できなくてあくせくしてるんじゃないのか?と思ったからでした。
それにたいしてもいろんな意見をお伺いできました。ありがとうございました。
すごく賛同できたのは、
本当にそのとおりで、日本SIerは、どうでもいいことを社外秘として死守するためにわざわざ莫大なエネルギーつかって、組織を硬直化する方向に働いている(それがダントツに良いものなら話は違うが)。
その社外秘の対象物がイノベーションなのか、ただのメソドロジーなのかは、そろそろちゃんと判断して公開するもの・捨てるものを選択しないとダメなんじゃない?
なんと羽生さんがウチのブログを知っていてくれたことがとてもうれしかったです。ブログとかでバックボーンが理解できる相手だと、初対面でも話が弾みますね。ブログ is nice.
呼び出されて対面に座らせていただいたら、ガンダムとシステム開発の関係について、の話が延々とループしはじめたので、かるく無視させていただきました。(あ、ナウシカは全巻読みます!)
しかし「t-wadaはオレの弟子」と言い切られたので、ただでさえ雲の上の存在:t-wadaの師匠となるとどんだけすごい人なんだあんたは!
しかしそんな大物の片鱗をつゆもみせない、真の大物。
そんな羽生さんに議論(あわよくば説教)で食ってかかる女子がいたり、なかなか見ごたえのある飲み会でした。
・・良い機会なので属国山形のしがない自営業者として直訴する。
仙台のSIerの人たち、東北のIT産業リーダーを自覚しているのなら、
もっともっともっともっとリードして、いっぱいいっぱいいっぱいしゃべっていただきたい。
東京もんなんぞにゃ返り討ちくらわしてやれよ。
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