第19回 2005年 SOAって何?

「SOAって何?」2005年のIT業界は、この疑問であふれかえっていました。

前回飛ばしてしまった、2005年。
あまりに最近のことで面白くないので、書くのやめようとも思ったのですが、なんとなくおさまりがつかないような気がするので。

SOAという言葉は、2003年あたりのガートナーサミットで初めて耳にしました。その頃は「オブジェクト指向のもっと粒度の大きい概念」といった理解をしていましたが、どうやらもうちょっと厳密な定義があったようです

その話の前に、まずは現場の混乱の話から。

SOAパニック

2004年頃から、製品ベンダーがリリースする製品には必ず「SOA対応」の文字がついてきました。私も、製品ベンダーが「SOA」を売り込みにくるのを何件も聞いたのですが、製品を「SOA対応」にしたわけではなくて「SOAを自分に都合いいように解釈して製品を売っている」だけ。そんな印象が強かったのです。

説明する人の立場が違えば、全く内容も違います。
「SOAとは、Webサービスのこと」「非同期メッセージングのこと」「リポジトリのこと」などと技術的に攻めてくる人もいれば、「ライフサイクルのこと」「企業ガバナンスのこと」と、コンサルちっくな言葉で攻めてくる人もいました。

他にも、「疎結合とは」「コンポジットとは」「サービス粒度とは」「トップダウンアプローチとは」などなど。狭義のSOA・広義のSOA、とか、またワケのわからない拡大講釈も増えるし、挙句の果てに、「意味なんてないただのバズワードだ。すぐに消える。」と、達観する人まででてくる始末。一向に収拾する気配がありません。

そんな説明をうけていると、SIerや開発SE、ましてや、エンドユーザーも「結局なんなのさ?」と根をあげるのは当然です。

そのころこの本を読みました


技術書でもないし、プロジェクト管理本でもないし、なんというか「IT辞典」のような感じの本です。この本のおかげで、SOA、というよりは、IT業界全体ことが整理できたような気がします。

SOAって、IT業界の動きそのものだ、と考え始めました。
次回へ。



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