Javaを追って8年間、エンジニアとしていろいろ勉強させてもらいました。
プログラミングやテクニックだけではなく、プロジェクトチームや企業そのものへの接し方などを深く考えられる(考えざるを得なくなる)のは、Javaという言語・文化でしか味わえないことだと思います。
ただ、自分の嗜好としては、もう少し軽快に、ITというものを純粋に楽しんで、役立てていきたいと思うので、しばしの間、Javaからは身を引いて観察していきたいとおもっています。
最後に、私がJavaを封印する直前くらいの様子を書きとめておくことにします。
まず挙げられるのは、業務パッケージへの参入。
Javaは、開発運用インフラとして発展してきました。しかし最近では、業務機能を製品化する動きが進んでいます。従来のERPベンダーが、既存製品のJ2EE化を進めてきたことが、この動きにつながっています。SAPやOracleが先導していて、SOA用語でいえば、SOBA(サービス指向ビジネスアプリケーション)と呼ぶようです。
もう一つは、RFID、組み込み系への参入。
JavaCardや、Javaリングw など、これまで意外とチップ向けの技術に熱心でした。組み込みJavaも最近盛り上がっていて、Javaの開発ベンダーが組み込み系に流れているように見えます。どこまで食い込んでいけるのでしょうか!?
それからSIPへの参入。
IP電話が急成長している中で、J2EEとIP電話をくっつける試みもだいぶ進んできているように思います。この分野では、BEAが早かった。
どれも、J2EE、SOAをキーワードに「統一化・画一化」する動きに見えるかもしれませんが、見方を変えれば、いろんなものをペタペタとくっつけて面白い価値を生み出そうという動き(マッシュアップ)なのかもしれません。
あと、ちょっと異色ですがLookingGlassも。ばかばかしいことを大マジメにやってる雰囲気がおもしろい。
あまりにも複雑になったことを反省して、Java5からは、EoD(開発の簡素化)を目指し始めました。言語レベルでは、Genericsやアノテーション。エンタープライズレベルでは、EJB3やJSF。オープンソースコミュニティでは、DIコンテナやEclipse。
いろんな角度から、「もっとJavaを使いやすくしていこう」とする動きが活発になっています。
自分としては、Javaは「オープンで、なんでも手に入る、なんでもつながる」こと、これが最大の魅力です。世界中の大勢のハッカーたちの頭脳を利用できる。といえば大げさでしょうか?少なくとも、大企業が使い倒して枯れつくした技術を、小規模企業が安く・無料で利用することができます。これを利用して、小規模事業の方々のために、何かいいものが作れれば、うれしいと思います。
ただ、EoDの試みがあるとは言っても、やっぱりJavaは重たい言語かもしれません。スクリプト言語などと比べると、面倒なことが多すぎる。でもJavaの安定感と先進性は、ものすごく頼りになります。
小規模の仕事をしながらでも、「Javaでなければならない理由」を考えながら、気長に観察していこうと思います。Javaでなければならない時、または、Javaが本当に簡単になった時、ズバッとJavaを復活させることができるように。
以上、Java現場の8年は終了。読んでくださった方々、ありがとうございます。そして、がんばってください。