とあるお客様へ、販売管理のシステムを提案させていただくことになりました。お客様は、非常に慎重でアタマの切れる方です。
求めている以上のモノはいらない。
「ココ」が楽になればいいんだ。
ということをはっきりとおっしゃる。
私が持っていった提案は、データベースを使った、クライアントサーバ型の、おそらく一般的で理にかなったシステム。もちろん、数ある既存パッケージを使ってみてはいかがですか?という選択肢もお奨めした上で、であります。
ある程度、既存の販売管理パッケージソフトのことは調べた上で、「同じようなものをスクラッチ開発する」という前提で、提案しました。データの不整合なんて絶対に許さない、操作も最小限、徹底して使いやすい、だれにも文句の言われない内容。
金額的なことはご想像にお任せしますが、自分としては、良いシステムを作るために当然必要な手間と金額だと思っていたし、しかも、これ以上安く作るところなんて、他にナイ。という、ちょっとした自信(おごり)を持っていました。
Excelみたいなので管理や集計ができて書類とか印刷できればいいんだけど・・・
ここでハタと気がつき、汗をかきました。
私は、なんて頭でっかちで融通の利かないエンジニアなんだろう!と・・。
お客さんが、必ずしも「完璧なシステム」を望んでいるわけではない。そりゃあ完璧に越したことはないけれど、そんなことよりも、「今の仕事が楽になること」「それを実現するために適正な価格であること」が、最重要なのです。
「あたりまえじゃん」と思うか、「忘れてた」と思うか・・・。私は後者でした。スキのないシステムを考えるあまり、お客さんが「本当に望んでいること」を見逃してしまっていました。
だいたい「完璧」って何よ!?・・多少、自暴自棄な感覚もアル・・
しかしもちろん、システムを使うということは、お客さんにとってもアマいものではありません。「危険なこと」はたくさんあるし、その危険性を極力少なくするために、我々エンジニアは提案しなければなりません。
このあたりのバランスって、すごく難しいです。しかし、考えるのは面白いです。
そうかそうか、Excelがあるじゃないか!
というわけで、Excelを使った、簡易型の(必要十分な)販売管理システムを、再提案させていただくことになりました。
私は長年Java畑(つまりアンチMicrosoft陣営)にいたので、Microsoft技術は詳しくない。なので、早速帰り道にExcelVBA本を買って、勉強しなおし。半日ばかし使ってみたけど、意外や意外、思い通りのことが制約なく作れて、なかなか面白い。
良い提案になるよう、がんばってみよう。